今日は森へエゾフクロウ探しに行った。フクロウの姿や形は知ってはいるが、見たことは無いという人がほとんどではないだろうか。ましてや野生のフクロウなら尚更だ。フクロウは「福来郎」「不苦労」などどいった縁起の良い字が充てられ、「福が来る」「苦労がない」と願い、縁起物として愛されてきた。バードウォッチャーならずとも一度は見たい可愛いらしい鳥である。

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しかし、いつでも見られるとは限らないのが野生の常。例に漏れず、今日のガイドで訪れた森のフクロウはお留守だった。普通ならば「いつもは、あのミズナラの穴にいるんですけどね。今日は見られませんでした。」と、なるはずだが、転んでもただでは起きないのが我々のチーム。

「じゃあ、この森のストーリーを毛利から解説してもらいます。」

 結論から言うと、、、出来なかった。登山が趣味で山や自然に慣れ親しんできたつもりだが、自分は森のことをまだ何も知らない。例えば樹種のお話だと、その森にはミズナラ、シラカバ、キハダの他にカラマツがある。カラマツは北海道に自生しないので、植林された形跡=人の手が加えられた森ということが分かる。ちなみにカラマツは北海道の発展に大きく貢献してきた樹木である。漁業ではニシンを入れるトロ箱。酪農では牧場の柵に使われ、また炭坑にも利用されたそうだ。

昨年、大きな台風が三度この道東に上陸したが、その際に根こそぎ倒れたカラマツがある。北海道の厳しい環境では樹木がしっかり根を張るのにも時間が必要だ。我々の常識だと大地の上、地球の表面上に樹木が「立っている」という認識だが、北海道の先住民・アイヌの価値観はまるで違う。樹木の根っこが大地を「支えてくれている」という認識だ。このようにカラマツだけでもこんなにストーリーがある。

※写真のエゾフクロウは、以前に撮影したもの。15940653_1404754882910634_7194431119189266506_n