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冬のガイド オオハクチョウ


冬のガイドは日の出前から一日が始まる。いつもはタンチョウたちの寝ぐらである音羽橋へ直行するのだが、先日、朝一で白鳥の越冬地である湖へ行くことがあった。そこに着くと、怪我をした白鳥が一羽だけいた。仲間は他の場所で夜を越しているらしい。ここにいる白鳥は「オオハクチョウ」だ。シベリアの厳しい冬を逃れ、南へ移動してきた。もっと南までいけばいいのに、飛ぶ体力の節約なのか、「ここでいいや」と、この寒い土地での越冬を決めたものたちだ。

怪我をしたオオハクチョウの存在には気付いていたが、特に私は何の対処もしなかった。するとMakoto Ando氏は、ここを管理&オオハクチョウへの給餌を続けて数十年にもなるO氏に怪我のことを伝えていた。ほどなくして町の職員、獣医らしき人が現れた。気付いていたのに動けなかった自分を恥じた。

安藤氏の書斎にある一冊の本の存在を思いだし、自分でも注文することにした。竹田津 実さんの「ハクチョウ」(アリス館)だ。北国からの動物記といシリーズで他にもキタキツネやオジロワシなども発刊されている。1937年、大分生まれの竹田津氏は1963年より道東の小清水町 家畜診療所勤務となり、傷ついた野生動物の保護、治療、リハビリ作業をボランティアで行いながらキタキツネの生態調査をしていたという。この本の文章、写真からは竹田津氏の「愛」が溢れている。

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 「ハクチョウはハクチョウ。キツネはキツネ。」というふうに人間たちはカテゴライズしてしまう。オオハクチョウの嘴(くちばし)は黄色と黒色の二色だ。ところが色や面積や形がそれぞれみんな違う。人間だって性別、年齢、性格、顔など同じものがないのと同じことだ。自然をそういった視点で観察すると本当に愛着が湧いてくる。早起きは三文の徳というが朝から自然にたくさん学ばせて頂いた。

ところでヒッコリーウィンドで定期購読している新聞がある。「みやざき中央新聞」だ。1/23付けの記事で心に残る言葉があった。

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友常貴仁氏の本の冒頭。

「朝を制する者は一日を制する。
一日を制する者は一年を制する。
一年を制する者は一生を制する。」

ちなみに「制する」とは、物事が自分の思った通りになることだ。続けて記事にはこうある。人生にはさまざまな辛苦が訪れる。それらに対して不退転の決意で対処しなければ人生を制することは出来ない。すなわち「強い心」である。子供時代、家の貧しさのため、幼い頃から働いて家計を助けていたとか、スポーツや武道で心身を鍛えられていたとか、そういう厳しい環境に置かれていた子は「強い心」が培われる。では、大人になってから「強い心」を育むにはどうしたらいいのだろう。

二つある。一つは大きな失敗や挫折を経験し這い上がることだ。もう一つは「早起き」だ。あの温かく心地よい布団の温もりの中に少しでも長くいたいという欲望をはねのけるためには、どうしても「強い心」が欠かせない。「早起きすると決めたら実行する強い心がいる。それを続けていると強い心が育つ」と友常氏。

足かけ17年の年月をかけて日本列島を測量し、日本地図を完成させた伊能忠敬は毎朝、日の出に手を合わせ、「命尽きるまで世に残すことをさせてください」と祈っていた。かの西郷隆盛は目が覚めた瞬間、布団を蹴り上げていたそうで、この起き方を「西郷式朝起き法」というそうだ。それにしても、世界広しといえども元旦の初日の出に手を合わせる民族は日本人くらいである。(みやざき中央新聞 魂の編集長 水谷謹人氏)

(※友常貴仁氏について…敏達天皇の後裔『橘諸兄の遠孫』と名乗りを上げる家柄で、聖徳太子以来の精神を一子相伝で守り続ける日本古来よりの名門に生を受ける。日本古来の伝統に基づく、古代からの極秘儀式を継承し、礼法・香道・茶道・歌道から剣術・弓術と日本文化 文武百般の奥義を一人の身に修めるという非常の家系。)

「みやざき中央新聞」を読みたい方はぜひ、ヒッコリーウィンドにいらして下さい。

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※小川氏と写るオオハクチョウは怪我をしているものではありません。

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