The Northern Spirits

北に未来あり

月別: 2018年6月 (Page 1 of 2)

スターライト・カヌー

霧で視界は不明瞭。おまけに小雨も降ってきた。「一般的には」良いとは言えない天候の中、我々はカヌーを車に積み込み夜9時半に出発した。目指すは山の中の秘密の湖。時には慎重に、時には大胆に。自然相手のネイチャーツアーは決断の連続である。

夜10時半。まるでカヌーは宙に浮かぶ宇宙船。漆黒の闇の中を滑っていく。聞こえてくるのはパドルから滴る水の音、エゾアカガエルの大合唱、そして風の音。空一面を支配していたはずの雲が途切れ、いつの間にか月が顔を出したり隠したり。そして月のそばには嶄然と輝く木星が。

 このガイドを通してお客様に伝えようとしたこと。

「奇跡というものは、努力をする人にしか訪れない。」

行動する者にのみ光は射す。今夜は我々の前途を祝すかのように、月が進む道を照らしてくれていた。

ふと脳裏に蘇るのはアンカレッジからフェアバンクスの道中で見た月。安藤師の指南を受けて撮影した1枚の写真。道東にいながら、アラスカの月を思い出す。北海道もアラスカに負けていない。最高の職場、鶴居村。

映画「いただきます」

「“食”とは、思いを伝えること」

昨夜、ヒッコリーウィンドにて映画「いただきます」の試写会を行いました。スタッフの感想は一致。一人でも多くの人が見るべき映画だ、と。そう思い筆をとった次第です。

映画に出てくる福岡県福岡市・高取保育園は、園児たちが自分たちの食べるお味噌汁の味噌を毎月100kg 、自分たちで手作りします。お味噌作りを通して子供とともに保護者も「食が体を作る」ということを学んでいきます。

 僕たちヒッコリーウィンドも、実はお味噌汁の味噌は手作りしています!材料は大豆、麹、塩のみ。お豆を煮て、すり潰す。塩と麹を加えてよく混ぜる。そして小さな味噌玉を作り、それを空気が入らぬよう容器に詰めていく。そして熟成させる。ひと手間をかけることに意味があるのです。僕たちが作るお味噌は添加物が一切入っておりません。(すべての添加物を否定する意味ではありません)

映画で印象的だったこと。
・園児から、下級生の園児へと「味噌作りの技術」が継承される。
・裸足で駆け回る子どもたち!腹ペコが最高のごちそうの食べ方。
・とにかく子供たちが食べ物に感謝をしている。

高取保育園はアレルギーを持つ園児も積極的に受け入れ、改善に努めています。その活動は全国から注目され、視察が絶えないそうです。

その映画「いただきます」が7月7日のみ釧路で上映。映画にも登場する神奈川県の座間市にある麦っ子畑保育園 園長・大島貴美子氏も講演します。夜の部・鶴居会場は満席となりましたが、昼の部・釧路会場は、まだお席に余裕がございます。北海道でなかなか無いチャンスです。迷っている方は会場へ!素敵な出会いも、きっと待っていますよ!

◆映画「いただきます」釧路自主上映会&講演会◆

日 時 / 2018年7月7日 午後2時30分~午後4時30分

開催場所 / 釧路市生涯学習センター【まなぼっと幣舞】
多目的ホール (北海道釧路市幣舞町4-28)

参加費 / 前売り■一般:1,000円 当日■1,500円 <全席自由>
(高校生以下無料・乳幼児連れ歓迎)

申込方法 /

▼チケット取扱い
◆釧路市生涯学習センター(まなぼっと)
http://www.kushiro-bunka.or.jp/manabo/
◆釧路市民文化会館
http://www.kushiro-bunka.or.jp/hall/
◆市民活動センターわっと
http://www.946wat.jp/
◆コーチャンフォー釧路店
http://www.coachandfour-kushiro.jp/
◆健康キッチン・ループ
https://www.facebook.com/kenkoukittin.loop/

インターネットでも予約可能です!
https://kokucheese.com/event/index/513407/

人と人の出会いすら「自然」である

「自然」というものは森や川だけのことを指すのではない。人と人の出会いすら「自然」である。同じ瞬間を同じメンバーで共有する機会は二度とないかもしれない、と考えると一瞬たりともボーっとしている暇はないように思える。生きるか死ぬかの自然界では「次」という概念はない。毎日顔を合わすメンバーだからこそ、毎朝新しい気持ちで感謝と敬意を。

summer solstice(夏至)

北極では太陽が沈まず、南極では太陽が現れないという夏至がいつの間にか過ぎ、小野 有五先生、三木 昇先生(ぼくの先生の先生だ)との出会いから一ヶ月が経過した。

一度ガイドと名乗ったら24時間365日ガイドだ、という師の哲学のもと、時間ができたらフィールドへ出る。勉強不足の戒めもあり、三木先生と御一緒させてもらった、とある林道へ行き一ヶ月前の実地講義を思い出す。あの時間がかけがえのない時間だったと早くも思い知る。あのときと森の見え方が違う。

 フィールドに立った瞬間にその人のまわりの空気が一瞬で変わる。良いガイドとはそういうオーラがある。森の匂いも、川の音色もいつもと違って感じた。

視界にはいる植物を片っ端から識別可能である人物を他に知らない。そうなったら見える世界、すべての植物に名前が付いて見えるのだから楽しいに違いない。そのためには積み重ねしかない。何年、何十年という時間もかかる。それを乗り越えた者にしか見えない世界があるのならそっちへ行ってみたいと思う。

と、考えながら走っていたら路肩に転倒したのは内緒のお話。幸い無傷。

2階の風景

久しぶりの太陽のもと、湿原ガイドへ。ヒトフサニワゼキショウたちが咲き乱れていました。サビタも今年初。ノリウツギのことです。日に日に緑が色濃くなっていきます。お花の種類も充実してきました。展望地から見渡す湿原は緑に染まり、生命の力がみなぎるよう。そして湿原の神様「サロルンカムイ」が鳴き交わしてお出迎え。憎い演出をしてくれました。

ヒッコリーウィンドのまわりの森も美しいです。二階の特別室からの風景は、まるで絵画のよう。

ポートレート

■安藤 誠
北海道・道東の原野に建つロッジWilderness lodge Hickory Windのオーナーであり、プロフェッショナルカメラマン。ウイスキー、レコードコレクターでもあり、職業は?と問われれば「安藤 誠」と笑って答えるほど様々な顔を持つ。そして我が師。ギタリストでもあり所有している数多のギターの趣味を見るだけで、音楽への愛情が伝わってくる。

 バイクも然り。気に入ったものをとことん大切にして、しかもその能力を最大限に発揮させるまで使い倒す。20代前半で手に入れたMagni Arturo 1000ccというオートバイを30年以上経った今でも新車同様の状態に維持し、乗り回している。

「道具を見れば、その人の仕事に対する姿勢・哲学が分かる。」という信念を持つ。

その生き方、哲学に惚れて全国に氏を慕う若者や弟子は数多くいれども、直弟子は数えるほど。その中のひとりとして自覚を持ち、自分の道を歩んでいきたい。36歳の誕生日に撮影していただいたこの写真。背中にそびえるこのミズナラのようにどっしりと深く根を張って生きていきたい。

撮影&写真提供:安藤誠 氏

オオジュリン

夏羽は頭がベルベット調の綺麗な黒色です。なでまわしたくなるくらい綺麗です。笑
夏の間、繁殖するために北海道と東北の葦原、草原環境に毎年来てくれます。もちろん鶴居村にも!

江戸時代には鳴き声が起源で「じゅりん」「じゅいん」と呼ばれていたそうです。可愛らしい名前ですね。ジュイン、、、ついつい言いたくなりませんか?笑

夏羽の頭が黒いことから異古名では「なべかぶり」とも言われていたそう。(大橋 弘一氏 著「鳥の名前」より 東京書籍)英名はReed Bunting。葦原環境にいるホオジロの仲間という意です。和名も英名も生息環境や形態の特徴由来であることが多く、調べてみると野鳥への愛情が深まります。

静寂

ぼくたちはネイチャーガイドだ。ネイチャーガイドの手段として、カヌーで森を探検する。カヌーでしか行くことのできない森もある。そこはヒグマの森だ。素敵な小川もあり、シマフクロウが狩りをしに来るという。ミサゴやオジロワシが上空を旋回し、夜にはトラツグミやジュウイチの鳴き声が響く。真の静寂が支配する漆黒の世界だ。

そんな素敵な場所で時にはランチをしたりお茶をして格別の時間を過ごす。夜にカヌーを浮かべて星空の下、水面を漂うことも。

本当の贅沢や、静寂の時間はお金では買うことができない。そういうものに揺るぎない価値がある。

吠えるキタキツネ

今年に生まれた子ぎつねと出会った。道路の側溝や、路肩の斜面を好奇心にまかせて自由に駆け回る。そして、その側で母ぎつねが見守る。

車を停車して母子の営みを覗かせてもらおうと、静かに観察を始めるとすぐ、子ぎつねはどこかへ行ってしまった。

我々の存在が気になる母親。警戒心が高まり、車から一定の距離をとったところでジッとこちらを見ている。すると急に吠え出した。勇気をふり絞り、我々の警戒心を我が子から離そうとして、何かを訴えるかのように吠え続ける母の姿に心を打たれた。

ごめんね、大丈夫だよ、と母ぎつねに声をかけて我々はそこをあとにした。

写真は不安げな様子で我々を見つめる母きつね。

非日常

旅の醍醐味は「非日常」を味わうこと。
どこへ行くか、も重要ではあるが
それよりも重要なことは、誰と行くか
であるように感じる。

目で見る風景よりも、心で見る風景や感じ方で
自然のとらえかたは180度変わってしまう。

スキルアップや知識は自分だけのためではない、とヒッコリーウィンドで学んでいる。お客様に非日常を味わってもらうため、カヌーを担いで山へも入るし、真夜中でもガイドへでかける。

何のために学ぶか。何のために働くか。何のために生きるか。哲学が無いと、自分の言葉や行動に魂が入らない。

そういうことをこの背中から学ばせていただいている。

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